空を飛ぶ大きな生きものといえば、「プテラノドン!」と答える子も多いはず。でも実は、プテラノドンは“恐竜”じゃないって知っていましたか?
見た目はまるで空飛ぶ恐竜そのものですが、実は「翼竜(よくりゅう)」という別のグループに分類されているんです。
この記事では、「恐竜と翼竜のちがい」や、「プテラノドンの名前の意味」、そして「ほかの翼竜たちとの違い」まで、親子で楽しく学べるようにわかりやすく紹介します!
プテラノドンは「恐竜」じゃないって本当?
「プテラノドンって恐竜じゃなかったの?」
そう思った方も多いかもしれません。でも実は、プテラノドンは「恐竜」ではなく「翼竜(よくりゅう)」という別のグループに分類されるんです。
では、「恐竜」と「翼竜」って何がちがうのでしょうか?
恐竜と翼竜はどう違うの?
恐竜と翼竜は、同じ時代(中生代)に生きていましたが、進化のルートや体の特徴がちがうんです。
- 恐竜は基本的に地上を歩いていた生きものです。足が体の真下についていて、しっかり立てるのが特徴。
- 一方、翼竜は空を飛んでいた生きもの。大きな翼をもち、恐竜とは骨のつくりも異なります。
つまり、恐竜と翼竜は「同じ時代に生きていたけれど、分類上は別もの」なんですね。
ちなみに、現代の鳥は恐竜の子孫と考えられています(最近では鳥=恐竜とも言われています)が、プテラノドンはその系統には入りません。
「恐竜じゃない」けど、なぜよく間違えられるの?
プテラノドンは、あまりにも有名な“空飛ぶ生きもの”なので、つい「空を飛ぶ恐竜」と思われがちです。図鑑や絵本にも恐竜と一緒に載っていることが多いですよね。
ですが、よく見ると「プテラノドン(翼竜)」と「ティラノサウルス(恐竜)」などは別の分類になっているはず。 博物館の表示や恐竜図鑑でも、「翼竜」と明記されているかチェックしてみると、新たな発見があるかもしれません。
「恐竜じゃないのに“恐竜みたい”な生きもの」を探してみるのも楽しいですよ!
「プテラノドン」の名前の意味とは?
「プテラノドン」って、ちょっとカッコいい名前ですよね。でも、この名前には実はちゃんと意味があるんです。
しかも、その意味を知ると「プテラノドンがどんな生き物だったか」もわかってきますよ。
語源はギリシャ語!「翼」と「歯がない」
「プテラノドン(Pteranodon)」という名前は、ギリシャ語から作られています。
- 「プテロン(pteron)」=翼(つばさ)
- 「アノドン(anodon)」=歯がない
つまり、「プテラノドン」という名前は、**“翼を持った歯のない生き物”**という意味なんです!
「羽があるのに歯がない」なんて、ちょっと不思議ですよね。でも、それにはちゃんと理由があるんです。
なぜそんな名前がついたの?
プテラノドンの化石を見た科学者たちは、「大きな翼があるのに歯がまったくない!」ことに驚きました。
実際、それまでに見つかっていた他の翼竜たちは“歯がある”タイプが多かったのです。
でも、プテラノドンのくちばしには鋭い歯が1本もない。だからこそ、「歯がない」という特徴をそのまま名前にしたのです。
名前から生き物の特徴がわかるって、ちょっとおもしろいですよね。「他の恐竜や翼竜の名前の意味」も調べてみるのも楽しい学びになりますよ!
他の翼竜とどう違うの?
「翼竜」と聞いて、「あ、プテラノドンのことだ!」と思う人も多いかもしれません。
でも実は、翼竜にはいろいろな種類がいて、プテラノドンはその中のひとつにすぎないんです。
ここでは、プテラノドン以外の仲間や、それぞれのちがいについて紹介していきます!
プテラノドンの仲間たち
翼竜の世界には、個性的な仲間がたくさんいます。
たとえば…
- プテロダクティルス
翼竜として最初に発見された種類。体は小さめだけど、歯がありました。プテラノドンとはちがって、とさかはありません。 - ケツァルコアトルス
翼を広げると10メートル以上もある、史上最大級の翼竜!とても大きく、地上を歩くことも得意だったと考えられています。 - タペジャラ
カラフルな頭の“とさか”が特徴的。視覚的なアピールやバランスをとるのに使われたかもしれません。
翼竜たちは翼の形、頭の形、とさかの大きさなど、見た目も能力もそれぞれバラバラ。
プテラノドンのように「歯がない」タイプもいれば、するどい歯を持つ種類もいます。
“翼竜=プテラノドン”ではない!
プテラノドンはたしかに有名ですが、翼竜=プテラノドンではありません。
恐竜と同じで、翼竜にもいろいろな種類が存在します。
**「ティラノサウルスだけが恐竜じゃない」のと同じで、「プテラノドンだけが翼竜じゃない」**ということなんですね。
図鑑や博物館で、「これはどの翼竜かな?」と比べてみると、違いがどんどん見えてきて楽しくなります。
ぜひ親子でお気に入りの翼竜を見つけてみてくださいね!
まとめ|プテラノドンは“恐竜ではなくて翼竜”
ここまで読んでくれてありがとう!
プテラノドンのこと、少しくわしくなれた気がしませんか?
今回のポイントをまとめると――
- 恐竜は地上を歩く生き物、翼竜は空を飛ぶ仲間たち
見た目が似ていても、進化のルートや体のつくりがちがいます。 - プテラノドンは「翼竜」で、歯がないことが大きな特徴!
名前の意味は、ギリシャ語で「翼をもつ歯のない者」という意味でしたね。 - プテラノドン以外にも、いろんな翼竜がいる
ケツァルコアトルスやタペジャラなど、仲間たちも個性いっぱい!
恐竜や翼竜の世界をもっと楽しんでみてくださいね!